鳥取砂丘にそんな姿があった!-らっきょう収穫体験-



三浦春馬さんの著書「日本製」鳥取県の回で紹介され、当プロジェクトのコラボ企画にご協力いただいたショッピングサイト「らっきょう市場」の店長 有田さんの畑に6月下旬、春ワンさん、メンバーのharu0405と私の3人でお邪魔してらっきょう収穫作業見学とらっきょうの葉っぱ切り作業のお手伝いをさせていただきました。



梅雨時の訪問の為、雨ばかりを気にして鳥取砂丘の天気予報をチェックしていましたが、作業日が近づくにつれ、暑い日が続く予報でしたので暑さ対策を万全にして現地に向かいました。


作業当日、畑に到着して地面に目をやるとどこまでもきめ細かな砂地が広がっていました。

「日本製」で


「真夏のビーチで作業するようなものですね!」


と、春馬さんが語っている通り、陽射しを遮るものが何もない砂地の畑はとても暑かったです。


そして畑のご主人、有田さんとドキドキの初対面!


「日本製」の誌面でお見かけしていたのとは雰囲気が違って真っ黒に日焼けされていた有田さん。

毎日外での作業の大変さ、察しました…。

有田さんの畑の横にはビニールハウスがあり、そこが作業場です。


作業をさせていただく上で心配事のひとつは暑さでしたが、ビニールハウス内に設置された大きな扇風機からの風でだいぶ暑さが和らぎました。


まず最初に有田さんから「葉っぱ切り」といわれる畑から掘り起こしたらっきょうを出荷サイズに切り揃える作業の手解きを受けました。



その後、畑での収穫作業見学をさせていただくため一旦ビニールハウスの外へ。その日はかすかに晴れ間が覗く曇り空でしたが、それでも気温がぐんぐん上昇し、一足早い真夏のような暑さ。


有田さんは「これなしでは仕事が出来ない」とおっしゃってファンが内蔵された空調服に身を包み、颯爽とトラクターに乗り込み畑へと向かいます。トラクター後方のゴム製の突起がたくさんついたロータリーで砂地を掘り起こし最後尾にセットしたケース3つに次々とらっきょうが入っていく仕組みでした。


元気ハツラツ作業員その1の春ワンさんは軽やかな足取りで先を進むトラクターにすぐに追いついてケースに収まらずこぼれ落ちたらっきょうをケースに戻すなど積極的にお手伝いしていました。作業員その2のharu0405と作業員3の私は最初こそ砂に足を取られて遅れをとってしまいましたがすぐにトラクターに追いつき近くで収穫の様子を見ることが出来ました。

作業の様子を見学させていただいて10分もしない間にケースがらっきょうでいっぱいになっていました。


普段の葉っぱ切り作業は熟練の方がされているので、一度に掘り起こした3ケース分のらっきょうはあっという間に切り揃えられ有田さんはらっきょう掘りを急き立てられることもあるとか。

…聞けば聞くほど大変さが伝わってきました。


その日掘り起こしたらっきょうは「日本製」249ページに載っている春馬さん撮影の葉っぱが青々として若いもの(エシャレット)ではなく、収穫期になり葉っぱが枯れ緑色が少なくなったものでした。

そしてここから収穫したてのらっきょうの葉っぱ切り作業のお手伝いをさせていただきました。




春馬さんが「らっきょうってこんなに白かったですっけ?」と言うのも納得!


白さが自慢の砂丘らっきょうというだけあって

ひと皮剥くとほんとに真っ白で艶々です。



らっきょうの収穫時期に私が地元のスーパーで見かける土らっきょうは真ん中の芯が伸びていたりするのもありますが、こちらで出荷する砂丘らっきょうは切り口も白っぽくて綺麗なもののみ。とても吟味された商品でそれ以外はタネ用か廃棄するのだとか。


初めての作業でその判断が難しかったのですが、時々有田さんに伺いながら作業をしていくうちに慣れ、合間に春馬さんに取材された当時のお話も伺うことができました。


※当プロジェクトのコラボ時に有田さんからいただいたコメントをHPにも掲載させていただいております。

春馬さんに初めて会った時の感想は?とお尋ねしたところ


「井伊直親様が目の前に!」

ですって!!

(目の前に!なんて羨ましいったらありゃしない…(心の声))


有田さんの

「試しに掘ってみられますか?」の問いかけに

春馬さんは

(…本当に目を輝かせた少年のような眼差しで)

「いいんですか!?」と…

(眩し過ぎて直視できない…(心の声))


更に、有田さん曰く

その当時のホームページはまだ拙いものだったのに春馬さんはそれを見つけて取材に来てくれたのだと…。

同年代の熱き農業人との出会い…

日本の農業に関わる事がしたいと思う春馬さんの熱意が伝わるエピソードだなと感じます。



有田さんはとても研究熱心で新しいチャレンジのお話、らっきょうVS玉ねぎのお話…など

お人柄が優しい口調にも現れていてとても気さくで興味深いお話をたくさん伺えました。


そんな中、らっきょうは生でも食べられると伺うとにわかにどんな味わいなのか気になり有田さんに無茶振りしてみたところ

「そんなに辛くないですよ」

とおっしゃいながら切りたてのらっきょうの皮をサッと剥き、涼しい顔でかじってみせてくれました。

が!!…、程なくして渋い表情に変わっていく様は期待通り(⁈笑)のリアクションで堪えられず吹き出してしまうほど。ギャップがお茶目過ぎて可愛かったです。


「日本製」鳥取県の回 

表紙の春馬さんの直筆のコメント

どれだけ大きな労力と期待を

植えられるかの心意気。

畝を作る栽培法には万が一病気が発生した場合、被害を最小限に抑えられるメリットがあるとの事。


有田さんの畑でも畝を作り栽培期間中農薬不使用、肥料も国内で循環させるものを使用するなど手間暇かけ収穫量は少なくても安心して口にできるらっきょう作りを、そして環境に優しいより良い農業を!と、取り組んでいらっしゃいます。


その様な姿勢にとても心惹かれました。


また作業の合間に生らっきょうを購入されたお客様から送られてきたらっきょう漬けの画像も拝見しました。

「繁忙期の今はなかなか返事ができないですが落ち着いたらまとめてやります!」との事。


販売するだけではなくお客様とのコミュニケーションも大切にされているのだと知り、有田さんの仕事への情熱と心意気が春馬さんが寄せた直筆のコメントと重なり、有田さん、春馬さんお二人の想いを肌で感じてきました。


そして「日本製」がきっかけの「らっきょう市場」さんとの良きご縁。

これからも末長くお付き合いさせていただけたらと思います。


最後になりましたが、収穫作業でお忙しい時期にも関わらず日程など諸条件が揃い運良く貴重な作業をさせていただけた事、とてもとてもありがたく思います。


短い滞在時間ではありましたが国内有数のらっきょうの産地から沢山の元気をいただきました。


本当にありがとうございました。


2022年8月6日(収穫訪問日2022年6月27日)

wiwaki



<編集後記>

私自身、2回目の訪問で鳥取を感じてきました。

もともと、宮崎のえびので育った私なんですが、今の生活は土に触れる事はない環境で生活しているため、やっぱりなんだかいいなぁと。空が広くって、雨がくる!という湿った空気を肌で感じられ、大地に足を付けて自分たちの口にするものに真剣に向き合って生きる生活にあこがれました(実際そんな生易しいものではないんですけどね)田舎をなつかしく、帰りたくなりました。

春馬さんもきっと、同じ気持ちだったんじゃないかなぁ。

haru0405

*以下、写真はwiwakiが鳥取砂丘で撮影したものです。


三浦春馬応援プロジェクト

CandleNight0405 -2nd- 2022年4月5日CandleNightをリモートにて開催いたします。